神秘的な連なる鳥居をくぐれば白狐がズラリ!「佐助稲荷神社」
2021年11月12日

どこまでも続く朱の鳥居といえば、千本鳥居で有名な京都の「伏見稲荷神社」(ふしみいなり)がありますが、ここ鎌倉にも千本とはいかないまでも連なる鳥居がある神社があります。

鎌倉駅からも歩いて行ける「佐助稲荷神社」(さすけいなり)。周りは閑静な住宅街ですが、すぐそばに「佐助稲荷神社」や「銭洗弁財天」など源氏山をめぐるハイキングコースとしても人気があります。

この、住宅街のすぐ先がいきなり別世界、が鎌倉の面白いところ。
取材で訪れた日は、一粒万倍日。今回は出世稲荷としても知られる「佐助稲荷神社」をご紹介します。

鎌倉駅から徒歩約20分。いきなり雰囲気が変わる朱の鳥居

鎌倉駅西口から鎌倉市役所の方へ向かい、さらにそのまま鎌倉税務署まで進むと佐助一丁目の信号があります。この信号を渡ると「佐助稲荷神社」の標識が出てくるので、あとはその通りに歩けば、写真でもよく見る光景が現れます。

よく見るとこの鳥居の右横には小さな祠が。

ここは下拝所で「上の本殿へのご参拝が困難な方はこちらでご参拝ください」との文字がありました。

確かに鳥居をのぞくと緩やかな坂道となっていて先が見えません。どこまで続いているか、初めて来ると不安になるかもしれませんね。こういう配慮はありがたいです。

私は問題がないので鳥居をくぐり抜け、最後は階段を上がると神社に到着しました。距離にして30~40mくらいの感じでしょうか。(あくまで体感です)

ズラリとならんだ白狐に圧倒される

拝殿と社務所があり、参拝を済ませてから社務所に向かうとたくさんのお守りに加えて対になる白い狐の人形がありました。

大きさも大中小とありましたが、小を購入。小さいものは1,500円です。その他、中は2,000円、大は3,000円でした。

神社のいたるところに祀られているこの白狐を祀ると商売繁盛、もしくは出世すると言われています。この陶器製の人形は持ち帰っても大丈夫なので、考えた末、こちらに置かせていただくことにしました。

社務所の方にお伺いしたところ、さらに上には本殿があるらしく、そちらを見るとまた、朱の鳥居がありました。

どこに置いても大丈夫と言われると、かえってどこにしようかと迷うもの。
本殿に向かう途中に苔むした祠と狐の置物がたくさんあって、なんとなく一瞬、「もののけ姫」に出てくる「こだま」のように見えて、不思議な気持ちになりました。

圧倒されるほどの数ですが、ここに仲間入りさせていただくことにしました。

源頼朝に縁のある佐助稲荷神社

この「佐助稲荷神社」の由来は、ある時、源頼朝が病で寝込んでいた時に枕元に「隠れ里の稲荷」と名乗るおじいさんが現れ、平家打倒のために挙兵するよう告げたという言い伝えがあり、その後挙兵した頼朝は幕府を開くに至りますが、後にこの時の「隠れ里の稲荷」の場所を探させたといいます。

この稲荷が「佐助稲荷神社」で、「佐助稲荷神社」の「佐助」は源頼朝がその役職から「佐」(すけ)殿と呼ばれていて、この「佐殿」を助けた稲荷ということからこの名が付いたと言われています。

源頼朝の出世運にあやかって出世稲荷と呼ばれるようになったのもこのためだそうですよ。

仕事運を上げたい時にぜひ、行ってみてください。

佐助稲荷神社
住所: 神奈川県鎌倉市佐助2-22-12
アクセス:JR横須賀線、江ノ電鎌倉駅から約徒歩20分