江ノ電が目の前を走り抜ける、楽しいおいしい甘味処「無心庵」
2021年6月10日

あじさいに、海に、山に。鎌倉が観光のベストシーズンを迎えると乗車制限されたり、駅の外まで大行列を作ったり、毎年何かと話題になる江ノ電。

鎌倉で暮らす人にとって、江ノ電は大切な“生活の足”のひとつ。でも、観光に訪れたみなさんにとっては、海や住宅スレスレを走る江ノ電に乗ることも大事な旅の思い出づくり、ですよね?

地元民からすると「歩いたほうが早いのになぁ〜」と思うこともたま〜にありますが、でももし電車に乗る&眺めることが旅の目的のひとつだとしたら、そりゃあ「いくら混んでいても絶対乗りたい! 見たい!」はず。

その気持ちをちゃんと分かっている観光客慣れした鎌倉の人々。混雑している江ノ電の中で海が見える席を譲ったり、街中で江ノ電ポイントを探している人に道案内してあげたりする風景をたまに見かけるのですが、その度に「みんな優しいなぁ、海のように心が広いなぁ」と思う私。

そんなステキな出会いや優しい触れ合いがあるのも、この街の良いところです。

というわけで、本日はそんな“ザ・鎌倉”を体験してみたいみなさんのために、間近で江ノ電を眺められて、おいしいものも味わえちゃうステキなお店「無心庵」さんをご紹介しようと思います。

鎌倉らしい非日常体験ができる甘味処

場所は鎌倉のお隣、和田塚駅。線路の向こうにお店らしき門構えを発見した人が必ず「どこから入るの?」と思わずボソッとつぶやいてしまう無心庵さんの入口は、もちろん、線路ギリギリのこの門をくぐるのが正解。

普段はあまり体験できない「線路の横を通り抜ける」という行為にちょっとドキドキする方もいるかもしれませんが、そこはどうぞご安心を。江ノ電はいつでも12分間隔で走っていますから、電車が行ってしまった後は堂々と、でも左右や足元には十分気をつけて、気兼ねなく入っちゃってください(笑)。

江ノ電を眺めながらおいしい甘味でホッとひと息

店内はほっこり懐かしい雰囲気の和テイスト。古民家らしいお座敷席です。靴を脱いであがると畳の香りにホッとできて、ついでに窓際のお席なら、ガタゴト通り過ぎる江ノ電もバッチリ眺められて、映え間違いなしの写真や動画がいくらでも撮れちゃいます!

そんな“ザ・鎌倉”を思う存分堪能できる無心庵さんで、本日お散歩帰りの私が注文したのは「白玉きな粉」。ぷるぷる色白な白玉に、たっぷりきな粉とまんまるバニラアイスをトッピングした、ひんやりおいしいスイーツです。これに黒みつをたっぷりかけていただくと、疲れが一気に吹き飛ぶんですよね〜。

ちなみにこちらは海の幸山の幸を使ったランチ御膳もあるので、お昼時の利用もおすすめ。もし混雑していたら、外のベンチで待つ間はお庭の花を愛でたり、目の前を通る江ノ電を眺めたりしてのんびり過ごしましょう。

江ノ電を間近に感じながらランチやスイーツをいただける、線路際に佇む甘味処「無心庵」。みなさんも気が向いたら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

無心庵
住所:神奈川県鎌倉市由比ガ浜3-2-13
アクセス:江ノ島電鉄「和田塚」駅より徒歩すぐ
TEL:0467-23-0850
営業時間:10:00〜17:00
定休日:木曜(祭日は営業)※臨時休業あり