江の島の頂上で10000基のキャンドルを堪能
2020年11月5日

秋も深まり夜になると、厚手の上着が欠かせない日が多くなりました。
空気が澄み、夕方の空がとてもきれいなこの季節になると
毎年見に行くイベントがあります。
江の島の頂上にあるサムエル・コッキング苑にて、「湘南キャンドル」という
数えきれないキャンドルが灯されるイベントです。
昨年は、8000基という数字を見て「すごい数だな」と思っていたのですが、
今年はさらに、2000基増え、「10000基のキャンドルが設置されている」
というチラシを見かけました。
想像つかない数に期待は膨らみ、今年も見に行くことにしました。

夕暮れ時に見てほしい空の色

キャンドルのイベントというと、日が沈み、空が真っ暗になった後、
見るのが最適だと思う方が多いかもしれません。
ですが、「湘南キャンドル」は17時には、ほぼ全てのキャンドルに火がついているので
暗くなる前から、楽しむことができます。
実は、17時頃は、ちょうど日が沈み始める時間で、空の色がとてもきれいなんです。
私も17時前にはサムエル・コッキング苑に入り、
キャンドルを見る前に空を鑑賞しました。

この時期の空はなぜか、ほんのりピンクに色づいていて、
見ていると、ほんわかと、あたたかい気持ちにさせてくれます。

ひとつひとつ手作業でつける10000基のキャンドル

サムエル・コッキング苑は、大きな場所ではないので、
この空間に10000基のキャンドルが置かれているとなると、
本当に、どこを見渡してもキャンドルが目に入るというくらいの多さです。
そんな大量のキャンドルは、全て本物の火がついています。

この火はどう着けているかというと、
スタッフさんが、チャッカマンを使って、ひとつひとつ着火されているんです。
15時ごろから2時間ほどかけて、すべてに火を着けるそうで、
腰を曲げながらの作業はとても大変そうです。
この作業のお手伝いを、藤沢市はボランティアとして募集しています。
火を扱うこともあり、小学生以上の参加ということですが、
家族連れで楽しそうに着火している姿も見かけました。
たくさんの方が訪れる、地元のイベントを一緒につくることができるのは
とても良い経験ですよね。

10000基のキャンドルと、隠された1つの大きなキャンドル

たくさんの人の手によって着けられキャンドルは、
空が暗くなり、より一層きれいに輝き始めます。

苑内にはキャンドルに囲まれながら、
食事やドリンクを飲むことができるおしゃれなスペースもあり、とても賑わっていました。

キャンドルはゾーンごとに見せ方が違っており、
アーティストさんがつくったという、
丸や縦長の美しい色でできたキャンドルも設置されていました。
大きな木の枝から、たくさんの光が、ぶら下がっている空間は
宇宙のような、不思議でとても幻想的な雰囲気。
たくさんの人が目を惹かれていました。

また、江の島にある展望灯台は「江の島シーキャンドル」という名称がつけられています。
直訳すると「海のロウソク」ということです。
なので、このイベントの最中はキャンドルと同じ色に光っており、
写真を撮ると、まるで大きなキャンドルに火がともっているかのように見えます。

帰り道の夜景も見逃さないで

湘南キャンドルの幻想的であたたかい光に癒され、帰宅する途中で
キャンドルにも劣らない、とてもきれいな夜景も発見。

湘南の海とヨットハーバーの明かりを江の島側から見ると、
いつもの浜辺からとは違った景色を堪能することができました。
この季節には、ぜひ湘南の秋夜を江の島で体感してみてください。

湘南キャンドル2020
開催期間: 2020年10月17日(土)〜11月8日(日)
時間: 17:00~20:00(最終入場19:30)土日祝は21:00まで(最終入場20:30)
場所: 江の島サムエル・コッキング苑/江の島シーキャンドル

江の島シーキャンドル(展望灯台)/ 江の島サムエル・コッキング苑
入苑料: 大人200円/小人100円
住所: 藤沢市江の島2-3-28
アクセス: 小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅下車 徒歩20分
江ノ島電鉄「江ノ島」駅下車 徒歩25分
湘南モノレール「湘南江の島」駅下車 徒歩26分
営業時間: 9:00~20:00 (最終入場 19:30)
定休日: 年中無休(悪天候の場合は休業あり)