鎌倉駅東口から徒歩10分、目抜き通りの若宮大路をまっすぐ行くと
目前にドドーンとあらわれるのが、ご存じ鶴岡八幡宮です。
古都鎌倉の中心に位置し、四季折々、さまざまな表情を見せる
山々をバックに佇む美しい朱色の社殿は、いつ見ても魅力的。
頬を撫でる風が少しだけ優しくなった気がする今日は、
この鶴岡八幡宮をお散歩してみることにしました。
基本的に、大勢の人であふれる八幡宮へはお正月くらいしか行かないのですが、
鎌倉をご紹介するなら、やっぱりここは外せないですからね!
三ノ鳥居をくぐって、お参りへレッツゴー!
鶴岡八幡宮入口の交差点に建つこの大きな鳥居は、
実は「一ノ鳥居」ではなく「三ノ鳥居」です。
この参道はもっとずっと海のほう、由比ヶ浜から続いていて、
鳥居は海側から数えているため、八幡宮近くの鳥居は三番目。
また、ニノ鳥居から三ノ鳥居へと向かう参道は
中央が一段高くなっていて「段葛」と呼ばれています。
この段葛は、頼朝の正室だった北条政子の安産を祈願して造られたもので、
春になると桜やツツジが美しい花のアーチを作って参拝客をお出迎え。
そんなに昔からあった参道だと思うと、なんだか感慨深いですよね。
この通りの両サイドにはたくさんのお店が立ち並んでいて、
どちらかというとお土産やおいしい食べ物を探しながら
鶴岡八幡宮へと向かう人が多いと思いますが、
花咲く季節なら、このまっすぐのびる参道を歩くのも気持ち良いんですよ!
参拝目的で来た時は、ぜひこの段葛を通って、
八幡宮の境内へ向かってほしいなと思います。
時代のニーズに合わせて変化した手水で手を清めて
鶴岡八幡宮は見どころが多すぎて、一気に紹介するのは難しいので、
ピンポイントでいくつかをご紹介。
まず、今の手水舎は世界中を騒がせるアレによって閉じているので、
こちらの水がちょろちょろと流れる手水で手を清めてから、いざ出発!
まず見えてくるのが、舞殿です。
下拝殿とも言われていますが、ここは義経の愛妾であった静御前が、
義経を思って舞をおさめたとされる若宮回廊の跡に建てられています。
いちばん目につく場所に建っていて、お祭りの時には
素晴らしい舞が披露されたり、神事や結婚式が行われたりと、
さまざまな行事に利用されています。
そして、舞殿の右手にあるのが、若宮。下宮とも言います。
ここは1624年に修復された建物で、実は石段の上にある本宮よりも古く、
重要文化財にも指定されているんですよ。
パッと見、目につきにくく地味に見えるかもしれませんが、歴史ある建物。
ぜひこちらにも参拝してみてくださいね!
そして、大石段の上にあるのが本宮。
こちらは1828年に、江戸幕府11大将軍・家斉の命によって
再建されたのだそうですが、大正時代にあった関東大震災で一度倒壊。
その後修造されて以来、現在の姿を保っているのだそうです。
しかし、残念ながら本宮そのものは一般撮影禁止。
なので、楼門を撮影してみましたが、この「八幡宮」の文字、
「八」の部分が向き合っている鳩になっているは……
さすがに皆さん知っていらっしゃるでしょうね! はい、失礼いたしましたっ!
歩き疲れたら、眺めのいい素敵なカフェでひと休み!
鶴岡八幡宮はとっても広いので、一気に全部回ろうとすると
本当に疲れます。正直、カラダにこたえます(笑)。
だって、61段もの階段をのぼったのですから!
皆さんも無理せず、適度に休憩して見学、参拝してみてほしいのですが、
私がおすすめする休憩スポットはここ、平家池の目の前にある茶寮「風の杜」。
三ノ鳥居をくぐってすぐにあるので、帰り道ひと息つくのにピッタリ!
暑い時期なら限定のかき氷をはじめ、おいしい甘味などが味わえるんですよ。
喉を潤したかった私の本日の注文は、抹茶フロート!
このフロート、お抹茶の味がしっかりしていて甘さはゼロ。
その代わり、上にのっているバニラアイスがとっても甘くて、
バランスが最高なんです!
私のおすすめは、最初はスプーンでお抹茶とアイスを一緒にすくって。
食べ進んだら、最後はアイスを溶かしてストローでグビッと!
結局は、食べ物飲み物のご紹介になってしまったような…(苦笑)。
でも、鶴岡八幡宮は鎌倉の誇り! 本当にたくさんの見どころがありますので、
ぜひこちらへお越しの際は立ち寄って、参拝してくださいね。
鶴岡八幡宮
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
交通:JR線・江ノ島電鉄鎌倉駅より徒歩10分
TEL:0467-22-0315
茶寮 風の杜
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
交通:JR線・江ノ島電鉄鎌倉駅より徒歩10分
TEL:0467-61-3106
営業時間:10:30〜17:00
定休日:無休